2018年6月20日
1 委員会立ち上げの経緯
当施設において虐待事件が起こり、今後虐待が二度と起こることがないよう委員会が立ち上がりました。今回事件が発覚し、利用者様、ご家族様、関係者の皆様、そして一生懸命働いてくれていた職員の皆様に多大なるご迷惑をおかけしました。
お恥ずかしい話ですが、正直なところ介護の仕事をしていて虐待をするような職員がいるとは思っておらず、疑うことをしませんでした。また、施設全体で虐待に対する意識の低さもありました。
今回の事件が起こってしまった背景には、職員のことをしっかりとフォローできていなかった管理職者と、虐待をしてしまうような環境を作ってしまった施設の責任だと思っています。
こういった点を反省、改善し、職員の意識を高め、環境を整えていくことを目指し現在日々活動しています。
2 活動内容
- 虐待防止マニュアル、改善計画書の作成・見直し
- 身体拘束廃止に向けた取り組みとして週1回の会議を開催し、内容の見直し
(現在認知症のため、徘徊してしまいトイレがわからない、動き出してしまい転倒が続いてしまったという方を安全に誘導するために徘徊センサーを使用しているのみです。またご本人の強い希望で4点柵をしている場合があります。) - 虐待リスクアセスメント評価の実施
入居後委員会メンバーでリスク評価(虐待されてしまうリスクがあるか、またどのぐらいリスクがあるのか等)を行い、評価した内容を職員へ公表・周知を促しています。
(状況の変化に応じて再評価も行っています) - 毎月部署別会議の時に事例を通した勉強会を開催
- 虐待防止に関連した社内研修の開催
3 社内研修での取り組み
- 平成29年6月27日
~高齢者虐待防止・身体拘束防止について
講師:群馬県健康福祉部 地域包括ケア推進室 認知症専門官 神山様
群馬県健康福祉部 介護高齢課 保険・居住施設係 佐藤様 - 平成29年7月25日
~「そのひとらしさ」を大切にしたケアを目指して~
講師:群馬県障害権利擁護センター 相談員 - 平成29年8月22日
~認知症を学び、地域で支えよう(認知症サポーター養成講座)~
講師:群馬県富岡市地域包括支援センター 岩崎様 - 平成29年9月26日
虐待防止委員会職員による研修
①ベット柵の取り付けに関して
②車いすの利用において
③食事介助の際の注意点 - 平成29年12月26日
~メンタルヘルス研修「セルフケア」~
講師:一般社団法人日本産業カウンセラー協会 上信越支部 佐藤様 - 平成30年1月30日
虐待防止委員会による活動内容報告 - 平成30年2月27日
接遇委員会による「接遇」についての研修
4 委員会メンバー
施設長を中心として各部署(看護・介護・訪問・事務)の管理職者と選出されたメンバーで構成されていますが、職員全員が委員メンバーであると考えています。